王女様とファーストレディのために、どんなデザインを考案しますか？
最初に企画書を受け取ったとき、私はすぐにデザイン対象となる方々を知るプロセスに取り掛かりました。何と言っても、ジュエリーは豪華であるだけでなく、その方の生活や立場に実用的でなければなりません。ましてや王族や政治家が身に着けるジュエリーとなれば、なおさらです。そこで私たちは、お2人が様々な外交行事に出席された際の装いを収めた写真を確認しました。
服装からは、その方の性格や意欲、趣味嗜好など、多くのことが読み取れます。デザイン対象となる女性たちが、圧倒的な美しさ、女性らしさ、大胆さ、そして非常に洗練されていることは明らかでした。シンプルなラインには、常に興味深い質感やほのかな色彩のアクセント、深い意味を持つモチーフが伴っていました。

レヘル・プティは高級真珠で広く知られており、特に日本の高級アコヤ真珠へのアクセスに強みがあります。王女とファーストレディがアコヤ真珠をこよなく愛好されていることは承知していましたが、シンガポールにとって特別な歴史的背景を持つ外交贈答品として、真珠と同様に貴重な品を選ぶことが意義深く適切だと判断しました。

外交とは常に、歴史の交錯への共感を架け橋とし、各国の成果と進化への敬意、すなわち、平和と協働による進歩への誓いを育む営みです。

だからこそ、デザイン作品に翡翠を採用しました。なぜ翡翠を選んだのかというと、国境や伝統を超えて愛される貴石だからです。その優しく柔らかくも気品ある美しさは、真珠の輝きに真正面から挑む存在です。

外交経験と儀礼的な行事から着想を得て、完璧なアップルグリーンのジェダイトを選定しました。若々しい色彩であり、美しい翡翠のきらめきのような軽やかな感情を喚起するためです。ファーストレディには、よりシンプルで甘美かつ穏やかでありながら存在感を放ち、美しさが際立つものを。昼間の外交活動に最適です。

殿下にははるかに華やかな、ダブルホワイトサファイアのドロップペンダントをお選びいただきました。3カラットの深彫りダイヤモンドを思わせるカットが施され、動きに合わせてきらめきます。どの国の王室も、その国の文化の象徴であり、歴史と伝統への架け橋です。王室の威厳と品格は、その国の基盤に織り込まれているのです。

贈り物が愛され、大切にされていると一年経って聞いて、大変感謝しております。これらは、現在4大陸で愛されている当社の看板商品の原型です。ご愛用いただき、誠にありがとうございます。